ニッケイ新聞 2009年2月10日付け
ケーザル・バチスチ容疑者は七日、最高裁がイタリア政府への身柄引渡し判決を下すならば、亡命容認の再申請を亡命審議会(Conare)へ行う意向を表明と九日付けエスタード紙が報じた。
同容疑者は、当時の様子を別の角度から抗弁し、政治亡命の容認にこぎ付けたいと述べた。
Conareでは、同容疑者が政治的弾圧を受けた形跡がないとして、政治亡命が三対二で却下された。Conareから二度却下されたら、ジェンロ法相が別の理由で同容疑者の亡命を容認する可能性はある。
もしも最高裁判決が身柄引渡しとなれば、ルーラ大統領がイタリア政府へその旨を通告する。判決から九十日以内に身柄引渡し通告が行われない場合、バチスチ容疑者は釈放の可能性があるので、結局は大統領の最終判断待ちとなる。
政府は先週、ハイアの国際人権裁判所から、同容疑者を引き渡すか否かを返答するよう通告を受けた。