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テメル下院議長=独自候補を出すか=大樹の陰で副に甘んじる?

ニッケイ新聞 2009年2月10日付け

 テメル下院議長は七日、ルーラ大統領からPMDB(ブラジル民主運動党)が副大統領候補を出すように要請があったことを明らかにしたと九日付けフォーリャ紙が報じた。代償は、ロウセフ官房長官を後継大統領として支援すること。
 PMDBは現在、大統領の支持により閣僚六人と二〇一一年二月まで上下両院の議長席を獲得した。ミナス州のネーヴェス知事が、PSDB(民主社会党)を抜けてPMDBへ転向し、大統領選へ打って出る打診があったが、信ぴょう性が乏しいと同議長は見ている。
 PMDBは両院議長を抑えたことで、上下両院議員と州知事、州議、市長、市議多数を手中に取りこんだ。これは大統領選に独自候補を出しても勝てる状況にあると、同議長は見ている。
 現時点では、セーラとネーヴェス、ロウセフでPMDBの支持が三分しそうだ。〇九年末時点で多数派を取り、一〇年で結束させると同議長は考えているようだ。