ニッケイ新聞 2009年2月10日付け
読売新聞社が主催する第六十回読売文学賞の受賞者六人が二月一日付けで発表され、細川周平さん(国際日本文化研究センター教授)が「遠きにありてつくるもの」で研究・翻訳賞を受賞した。
細川さんは「シネマ屋、ブラジルを行く」「サンバの国に演歌は流れる」などの著書で知られ、昨年はサンパウロ大学主催の日本文化シンポジウムにも参加するなどブラジルとの関わりが深い。受賞作は、俳句や短歌、川柳などの分析を通じてブラジル日系移民の心情をつづったもので、〇八年にみすず書房から発行された。