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Anfavea発表=車両生産増産で経済回復=世界に先駆け復活へ=国内需要再活性化の兆し=未来の大国、面目を施すか

ニッケイ新聞 2009年2月11日付け

 全国自動車工業会(Anfavea)は九日、五カ月に及んだ生産の落ち込みを食い止め、一月は前月比九二・七%も増産と発表したことを十日付けエスタード紙が報じた。十二月の最悪時は比較対照にはならないが、一月が回復基調に入ったことは特筆に値する。自動車産業の回復は、経済が最悪期を通過したことを意味する。消費市場は健全、中銀は金融の原状復帰を宣言、食糧や鉄鋼石、エネルギーで発展胎動の音が聞こえる。

 車両生産台数は昨年同期比では二七・一%減でまだ病み上がりの状態だが、昨年末に比べれば快方に向かっており、金融危機が底を打った兆候といえそうだ。これはIPI(工業税)減税と自動車ローン回復による、国内需要再活性化のお陰。
 不確定時代の到来に、協会も処置なし。〇九年も二月に入ったが、計画も戦略も立てられずにいる。車両輸出は、まだ希望が持てない。だが自動車産業が長期間の集団休暇を出したので、市場に車両の在庫不足が起きることは予想される。
 ミング経済研究所は、産業のけん引車である自動車産業の最近の動向を次のように見ている。十二月は破局的であったが、一月はトラックやコンバインを除いて落ち着きを取り戻したという。
 乗用車は生産も販売も、明らかに回復基調にある。三月には減税の恩典が期限切れとなる。その後、松葉杖がなくても歩けるかが心配。
 産業全般を見ると、最悪期は通り過ぎたようだ。米経済のような先行き真っ暗とは違う。国際情勢から見て、経済指数は貧弱だが悪化は止まった。もう不測の事態も起きないと思われる。
 貿易は一月、八年ぶりという貿易赤字に陥った。しかし、二月は農産物の出荷が始まることで希望が持てそうだ。
 ブラジル経済は十一月と十二月、金融危機の爆撃で本土攻撃を受けた気分であった。クレジット流通量が内外で枯渇し、弾薬の尽きた戦場であった。国際金融は不良債権の血栓症を起こしたので、世界各国が金融市場のドブ掃除をしている。
 不況阻止のため、大手銀行の破綻は避けたいところだ。各国政府は大型金融救済法案を上程したから、国際市場の混乱も徐々に解決される。
 ブラジル大手銀が為替先物のような化物に手を出さなければ、融資は回復し、国内の消費市場は生気に満ち、中国がブラジルの輸出に手を貸す。
 同研究所は「〇九年の経済後退は避けられないが、ブラジル経済は不死鳥のように世界に先駆けて蘇生する」としている。

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