ニッケイ新聞 2009年2月12日付け
PMDB(ブラジル民主運動党)は上下両院の議長を獲得し、下議九十五人と上議二十人を有する歴史的大政党に成長したのに、サンパウロ市支部は吹けば跳ぶような小政党であることに不満の声が上がっていると十一日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
サンパウロ州PMDBは、州議会にせよ市議会にせよ政治力の発揮に至らない。ブラジリアにおいてもサンパウロ州の発言力は、PSol(自由社会党)やPTB(労働党)、PDT(民主労働党)並みだ。
サンパウロ州PMDBの葛藤は、長年支部長を務めるクエルシア氏の手腕に向けられている。テメル下院議長就任で党内への酸素吸入を期待している。
同支部長はいつも独断で、サンパウロ州党幹部に相談しない。権限の委譲もしない。しかし、今年一杯で任期満了となるのが、党員の慰めのようだ。