ＢＮＤＥＳ＝融資の簡易化発表＝年利14・５％、都銀は15％

ニッケイ新聞　２００９年２月１２日付け

　社会開発銀行(ＢＮＤＥＳ)のコウチニョ総裁は十日、工作機械や設備投資、車両、輸出、運転資金、つなぎ融資などへの融資手続きが簡易化したことを発表と十一日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
　金融危機で一時、流通量が不足し、産業活動が塗炭の苦しみに遭ったことから、同行は資金調達に努め従来の融資枠を広げたとされる。
　同行は昨年、九百二十億レアルを融資したが、今年は千六百六十億レアルまで融資する計画。その代わり資金コストも上昇。融資は従来より二・五％割高。長期融資の年利六・二五％が八・七五％へ修正される。
　国税庁から引き渡される資金一千億レアルは一般金利より温和で、ＢＮＤＥＳから企業へ融資されるのは年利一四・五％になる。市中銀行経由なら年利一五％となる。