ニッケイ新聞 2009年2月18日付け
レジストロ日伯文化協会の新役員の就任式が九日夜、同会館で挙行された。二年間精力的に文協の会長を務めた清水ルーベンスさんは最後の仕事として、雑誌「レジストロです!」を出席者全員に手渡した。
この雑誌には、昨年レジストロで行われた移民百周年記念行事、レジストロ文協の活動、豊田豊・造形作家作成の記念モニュメントの写真を収録、元海外興業株式会社職員の広田栄郎さんの日記、バナナ園経営者の福田とし子さんの生き方の特集が掲載されてある。
この雑誌出版に当たってレアル銀行、モンテアレグレ農園を始め多くの商社の後援があった。
滝内功会長、高橋国彦第一副会長、佐久川マリオ第二副会長他顧問、監事、各部門の理事が就任した。
滝内会長は就任に当たって「栄えあるレジストロ文協の会長に就任して光栄に存じます。小さな借家から始まったレジストロ文協は、歴代の会長を始め会員、一般市民の尽力で今では立派な会館を持ち、全伯でも有数な活発な文化協会に成長した事は喜びであり、誇りでもあります」と表情を引き締め、語った。
文協の目的は、日本語、踊り、和太鼓、音楽、料理、生け花などの伝統ある日本文化、さらにスポーツ、習慣等の継承、普及に努めることだと説明し、「日本文化に興味のある人は、誰でも文協の門を叩いていただきたいと思います」と呼びかけた。
さらに「文協だけでは目的を達成出来ません。一般商社、各団体、特にレジストロ市役所の協力なくしては目的を達成出来ません」と幅広い協力をもとめた。
就任式には、サンドラ・ケネデイ市長代理、エリオ・ボルジェス・レジストロ商工会議所会頭、山村敏明聖南西文化体躯連盟会長及びリベイラ沿岸地区日系団体連合会会長、ベネヂト・オノリオ・リベイロ市会議長、重田エルゾ文協副会長、松尾治百周年協会執行委員長、小川彰夫イカロ代表、大沼宣信ブラジル北海道協会副会長、赤嶺マリオ・レアル銀行代表など多くの来賓をはじめ、会員など約百三十人が参加した。(金子国栄さん通信)