ニッケイ新聞 2009年2月18日付け
ブラジル広島県人会(大西博巳会長)は第五十三回定期総会を十五日午前、同県人会文化センターで開いた。会員ら約七十人が出席した。
県人会先亡者に対し、一分間の黙祷の後、理事の力石健次議長によって進行された。
昨年度の事業報告では、ブラジル日本移民百周年事業で神楽の公演が多くあり、六月に藤田雄三県知事や県議団を迎えて行われた式典、母県に招待された研修生や高齢者対象のデイサービスなどの事業が報告された。
続いて、梶原パウロ会計理事会計報告を行った。昨年度の繰越金は三十八万九千五百五十二レアル。〇八年度の収入は、三十八万一千四百三〇レ、支出が三十五万一千二百七〇レ、収支が三万百五十九レとなることが報告された。現在の銀行残高は、四十三万千七百十二レアル。
外貨収支では。繰越金が四千四円と五百十二ドル。百周年慶祝団からの協力金が六十四万円と三百ドル、支出が二十万円と五百ドル、残高は四十四万四千円と三百十二ドルであることが報告された。
力石議長は〇三年の会館建設時に懸念されていた維持運営に触れ、「よく出来ていると思う」とまとめた。
事業計画では、例年通りの事業に加え、五月に広島日伯協会(筒井数三会長)の創立三十周年式典が母県広島で行われることから、村上副会長が「百周年には慶祝団が来伯され、センター建設も同協会の協力が大きい」と強調、県人会を挙げての答礼訪問団派遣を提案、検討課題となった。
役員改選では、すでに四期を務めた大西会長の再選が決定、田中洋典元会長が名誉会長に就任することが決まり、拍手で迎えられた。
県知事からの高齢者表彰では、上村好江、渡恵美子、中野富士枝、山縣政秋、吉本芳江さんが表彰を受けた。
総会後は、スクリーンに映し出された神楽の映像を楽しみながらの昼食が行われ、会員らは歓談を楽しんでいた。