サンパウロ州立校で抗議行動=木造プレハブ教室建設で=自校壊して他校生受容?
ニッケイ新聞 2009年2月19日付け
サンパウロ州立校の三部制解消のため、一〇校で四一の木造プレハブ(簡易建築)教室建設中で、教師や父兄、生徒達から不満の声と十八日付伯字紙が報じた。
十七日夜、約一千人の教師、職員や父兄、生徒が抗議行動を起こしたサンパウロ市南部の州立アイレス・ネット校(以下、AN)も、プレハブ教室建設中の学校の一つだ。
州当局は州立校二部制化のため、隣接のフランシスコ・モウロン校(以下、FM)の新校舎完成まで、同校生徒を受けいれるため、AN施設の一部を壊してプレハブ建設中だが、ANの教師や父兄達には寝耳に水。抗議集会では、台所や食堂にトイレ、実験室や運動場まで壊しての建設中止を要請。中止しなければ作業員や機械の出入り阻止との決議もなされた。
事の発端となった州立校の二部制化は、七~十一時、十一~三時、三~七時の三部中、十一~三時のツルマ・ダ・フォーメをなくし、午前、午後の二部にするもの。
〇八年には五三校あった三部制校は、年末までに三〇校以下にとの州知事の指示で、二〇校に減少したが、二部制化には教室と教師を増やす必要もある。この教室数不足解消策が木造プレハブの建設で、新校舎建設用地がないFMでは、ANにプレハブを建てて生徒を移動させ、その後、現在の二倍の収容能力を持つ新校舎を建てるという。
州当局は、プレハブ建設や生徒移動によるANの教育環境阻害はないというが、FMの新校舎完成は一年半後。十七日には給食として袋入り菓子配布、週末は家族にも解放されていた特別室や球技場、トイレの取壊し、体育の授業は校舎内で行うため内容限定などの影響が既に出ている。
また、州立エウラーリア・シウヴァ校(以下、ES)でもプレハブ建設中と十七日付フォーリャ紙が報じているが、ESはプレハブ建設で新校舎建設スペースは残らないという立地条件でありながら、当局は〇九年中に新校舎完成と約束など、机上の計画と教育現場の実際とが食い違う。
トタンのプレハブの様な猛暑の問題は少ないが、木造プレハブでも騒音などの問題は残る。現場の不満や疑問をどう処理していくのか。五五〇〇校中の一〇校とはいえ、その影響は大きい。