ニッケイ新聞 2009年2月19日付け
サンパウロ市では十七日から、車椅子に乗ったまま利用できるタクシー一六台がお目見え。昇降機や車椅子固定用部品もセットされたタクシーには同伴者二人の同乗が可能で、通常のタクシーと同料金。やっとの感は否めないが、車椅子固定用の部品がないバスが多く、公共交通機関での外出が困難であった人達には朗報。利用の際は11・3229・7688で前もって予約を。二十八日までにwww.taxiacessivel.com.brに登録すると、サンパウロ市内で一カ月間有効の利用券一枚が進呈される。
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スイスの外国人排斥事件の自称〃被害者〃パウラさんは、十七日に退院しデューベンドルフ市のアパートに。退院直前に両親から鑑定医が妊娠の事実を否定したことなどは聞いたというが、十八日にはチューリッヒ検察庁が本人のスイス出国を禁じた。警察では再供述を求めているが、捜査完結まで出国できなくなったことで、偽証罪に問われる可能性は濃厚に。うつ症状や幻覚を起こすルプス病の精神科治療や罰金が命じられる他、偽証罪で三年以内の実刑が科せられる可能性もある。
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一月三十一日にパラナ州で起きた学生カップル襲撃事件の容疑者が十七日に逮捕され、被害者の女子学生も犯人と認定。男子学生は撃たれて即死し、射撃後に強姦された女子学生は、集中治療室は出たものの、下半身不随の状態だ。犯人逮捕の知らせで、被害者家族と共に地域社会も安堵。
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全国市長の集会では当初予算の六倍の一六〇万レアル余りを使用と報じられた十八日、野党は高等選挙裁判所に公示期日前の選挙運動で、官房長官の選挙違反を問う手続き。十七日にはパライバ州知事罷免判決など選挙裁判所も忙しい。