ニッケイ新聞 2009年2月21日付け
【静岡新聞】全国で最もブラジル人が多い浜松市で十九日、日伯両国の友好と発展を目指す組織「日伯交流協会」が発足し、同市中区のホテルで設立総会を開いた。発起人として日本、ブラジル両国の地元財界人や学識者ら約四十人が出席した。
日伯移民百周年を通じて行われたさまざまな交流事業を生かしていくことを目的に、企業経営者やブラジル人コミュニティーのリーダーが連携して昨年から賛同者を募ってきた。今後は文化、教育、スポーツ分野の交流事業を通じ、日本人とブラジル人の相互理解につなげていく。
会長に就任した川勝平太静岡文化芸術大学長は「浜松市で暮らす子どもたちが、百年後を誇れるように行動していきたい」とあいさつ。青少年の育成活動に力を注いできた空手師範の日系ブラジル人児玉哲義さんは副会長に就任し、「今以上に子どもたちのために頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。
副会長は児玉さんのほか、石井義勝ブティックビギ代表取締役、中村伸宏ヤタロー社長が務める。浜松に新設されるブラジル総領事館の開設担当者、ジョアン・ペドロ・コスタ伯外務省参事官も駆け付け、「子どもたちを支える活動にブラジル政府も力を貸していきたい」と述べた。