ニッケイ新聞 2009年2月24日付け
在外公館の領事サービス向上を目的に日本の外務省が実施する「領事シニアボランティア(領事相談員)制度」により、今月十五日、在サンパウロ日本国総領事館に飯浜輝雄さん(いいはま・てるお、60)が初めての相談員として着任した。
同制度は、民間企業などで働いた経験を持つ人を領事相談員として在外公館に派遣するもの。各公館が行なう旅券や戸籍、邦人保護などの領事サービス業務に関して、利用者の視点に立ったきめ細かいサービスを提供することで業務向上をめざすとしている。二〇〇三年に始まり、三期目の今回はじめてサンパウロ総領事館に派遣が決まった。
飯浜さんは一九七五年からブラジルで日系企業に勤務。定年後、「日本とブラジルに関係できる仕事をしたい」と同制度に応募したという。
共に来社した後藤猛日系社会班領事によれば、当面は旅券班から順次他の業務を経験しながら、相談業務、館員の仕事のサポートなどにもあたっていく予定。