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対亜輸出が半減へ=保護政策導入でブラジルに対抗

ニッケイ新聞 2009年2月26日付け

 ブラジル貿易協会(AEB)は二十四日、亜政府が保護色を強めた輸入障壁を設けてブラジル製自動車の輸出を妨げ、金融危機による落ち込みをさらに増幅させ、伯亜貿易収支を大きく変動させる策を取ったと発表したことを二十五日付けエスタード紙が報じた。
 〇九年一月の自動車輸出は、昨年同月より三十五億ドル減り、半分は対亜輸出であった。対ラテン・アメリカ輸出は四〇%減の十四億ドル減。カリブ海の国々は、ブラジル製品が二七・一三%を占める輸出市場であった。それが一月、二一・九九%に減り、EUに追い抜かれた。
 ラテン・アメリカ諸国の輸入減少は、亜国のブラジル製自動車の買い控えが主な原因のようだ。亜国は〇六年からブラジル製自動車の輸入を抑えてきた。〇六年の対亜輸出が八十四万三千台、〇七年は七十八万九千台、〇八年が七十三万五千台と年々落ち込んだ。
 ブラジルの対ラテン・アメリカ輸出が落ち込んだのは、亜政府が保護政策を強めたため、その他諸国が右へ倣ったためと関係者は見ている。