ニッケイ新聞 2009年2月26日付け
サンパウロ州の道路警察によれば、カーニバル休暇中の交通事故件数は増えたが、死者を伴う事故は減少と二十五日朝のテレビニュース。二十五日分も含めた最終統計発表はまだだが、飲酒運転禁止法厳格化と、検問地点増加などの取締り強化の効果だろう。その裏で、サンパウロ市内で十三歳の少年が車を盗み、電柱にぶつけたという事故の報道もあったが、各々の事故に運転手のモラルも問われる。
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カーニバル期間中の旅行には仕事での出張も含まれるが、二十四日にレージス・ビッテンコウテで起きた音楽バンドのバスの事故もその一つ。二四人乗りのバスが横転し、一二人が負傷したもので、大半は、その日の内に帰宅を許され、最後まで退院許可が出なかったボーカルも二十五日午後になって退院。強い雨と路面に漏れていたオイルのせいでスリップしたらしいが、旅行前や旅行中だけでなく、旅行から帰ってくる時にも天候への配慮は不可欠だ。二十五日のサンパウロ市への高速道路は渋滞し、のろのろ運転とのサイト情報も。
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〇三年からアルゼンチンで在職していたカトリックの司祭で、ナチスによるガス室でのユダヤ人大量虐殺を否定していたイギリス人のリチャード・ウイリアムソン氏が、アルゼンチン国民からボイコットされ、同国を離れた。十八日に十日以内に国外に出るよう求められ、二十五日にロンドンについた同神父は、ロンドン空港を出るにも警官の警護を受けていたという。同神父のガス室否定発言には国際的な批判の声も出ていた。
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三月から、大サンパウロ市圏でも固定電話の電話会社を替えても電話番号はそのまま使えるサービスが有効に。現在の電話会社に不満のある人には朗報?