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アイセックの高橋さん=研修先の企業、NGO探す=県連でもアピール

ニッケイ新聞 2009年2月26日付け

 将来の日伯友好・経済交流の基盤作り―。学生が運営し、世界各地の企業、NGO団体で交換研修を行う特別非営利活動法人「アイセック・ジャパン」(http://aiesec.jp/)の高橋俊さん(19、東京大学)が三月末までサンパウロに滞在、日本の学生を受け入れてくれる研修先を探している。
 公式ホームページによれば、アイセック(AIESEC、本部オランダ)は、一九四八年に設立。次代の国際社会を担うリーダーを生み出すため、学生に自己の可能性を発見、発展させる機会を提供することが目的。
 現在百カ国、八百の大学に委員会がある世界最大規模の学生団体であり、日本支部創立は六二年、二十四大学で約一千人が活動している。
 二十日に帰国した酒井邦明さん(20、青山学院大学)によれば、「日本からはアジア、アフリカを中心に年間二百五十人を研修に送り出している」と話すが、ブラジルへの派遣はほとんどないという。
 「昨年は移民百周年があり、『BRICs』と期待されているにも関わらず、繋がりがほとんどない」と二人は声を揃え、「日本での受け入れも含め、ブラジルとの関係を強めたい」と来伯の理由を説明する。
 ブラジル最大のアイセック委員会があるUSPの学生と連携しながら、すでにブラジル日本商工会議所、JETROなどを訪問、情報収集に努めている。
 「職種を問わず、日系企業の受け入れ先があれば。学生がブラジルを知る機会になり、将来の日伯関係を担う人材作りになるのでは」と呼びかけている。研修期間は二カ月半から一年半。
 二十六日にある県連代表者会議にも出席、県人会を通した協力も呼びかける考えだ。
 関心のある方は高橋さん(11・8924・3248)まで。