イタウ・ウニバンコ＝愈々人員整理始まる＝証券、投資、大口融資部門から

ニッケイ新聞　２００９年２月２７日付け

　中央銀行がイタウー銀行とウニバンコの合併を正式に認めた翌日の十九日、両行は合理化のための人員整理を開始と発表したことを二十五日付けヴァロール紙が報じた。
　ウニバンコ本店に合併を祝う風船が飾られた一方、全行員に、合併認可祝賀と共に、新銀行の構造改革への協力を求める頭取の録音メッセージが電話で伝言されたもの。
　合併による構造改革は、高給職員と幹部職の整理から始まる。先ず引っかかるのは、証券部と投資銀行、大口融資部など。金融危機のために取引量が激減し、人員整理の対象となった。
　この部門はイタウーの行員が大部分を占め、約半分の百人が整理される。ウニバンコの投資銀行は、企画中であったため白紙に戻った。米国から招聘された投資銀の責任者は、帰国した。
　人員整理のことを二十日に聞いたという労組では、整理対象部門は労組の関わりが弱いという。