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サンパウロ市アクリマソン=噴き出す汚泥に魚の死体=感染症の脅威に怯える住民=池修復工事後も残る懸念

ニッケイ新聞 2009年2月28日付け

 【既報関連】公園内の池が泥沼化したサンパウロ市アクリマソン地区住民は、池の修復だけでは解決しない健康上の問題とも直面することになったと二十七日付伯字紙が報じた。
 アクリマソン公園の池が泥沼と化したのは二十三日午後のことだが、二十五日には、池底の汚泥がレプトスピラ症や肝炎などの感染症をもたらす危険を理由に公園閉鎖。
 市民らの抗議により、公園の閉鎖は二十六日に解かれたが、閉鎖解除のその日、公園に程近い道の住民は、前日の雨による洪水で、路上に噴き出した汚泥や魚の死体に直面させられた。
 強い雨が降ったのはわずか二〇分と言いつつ、排水口の蓋を持ち上げ、路上に溢れた泥に驚いたのは、洪水には慣れたはずの地域住民。
 塀に残る水痕が一メートルに達し、アスファルトに一七カ所の新しい亀裂というだけでも深刻なニュースだが、路上に広がる汚泥の中に、池にいたはずのチラピアの稚魚が二〇匹以上といえば、住民の不安はいや増す。
 アスファルトに亀裂が入ったアルビーナ・バルボーザ街地下には排水施設があり、池の水と共に排水施設に流れ込んだ汚泥や動物の死骸が排水施設内に溜まり、感染症源となるバクテリアの発生や増殖につながることは想像に難くないからだ。
 一方、二十五日からは、公園での排水管破損の原因調査も開始。二十六日の時点では、排水管基底部の穴が塞がれておらず、池の底の汚泥が吸い込まれる状態が続いていたが、木の板で泥の動きを封じた後、基底部の修復作業も本格化した。
 計画では、壊れた排水管内に別のコンクリートの管をはめ込んで穴を塞いだ後、二十八日には水を張り始めるというが、健康問題と直結する汚泥はそのままで水を張るとの市当局の方針に、汚泥やゴミを取り除いてから水を張りなおすのが当然と考えていた住民や公園利用者らは反発。
 悪臭や公園の景観などを優先し、汚泥やゴミの除去は、新しい排水管設営と共に、池の排水システム改善計画第三段階として年内実施との説明に納得しない利用者達は、水の張り戻し作業開始前の抗議行動を計画中だ。

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