ニッケイ新聞 2009年2月28日付け
汎アマゾニア日伯協会の定期総会が二十二日にパラー州ベレン市内の同会館で行われ、八地域から約三十人が参加し、九月のアマゾン入植八十周年に向けた打ち合わせなどが行われた。同地では、昨年五月に発足した八十周年準備委員会が今年一月二十九日に実行委員会に昇格し、準備活動を加速させている。堤剛太事務局長はニッケイ新聞の電話取材に答えて、今回関係者が訪日し、ブラジル関係団体に協力を依頼したほか、皇室へ招待状を渡して「好感触を得た」と話した。
八十周年の最初の大型イベントは、三月十四日のミス・ニッケイ選考大会。同時に、特別予算を組んで有名なバンダ・カリプソを呼び、地域一般ともども盛り上がる予定だという。
続いて、五月十五~十七日には、サンパウロ市の文協との共催で「アマゾン写真展」と生田勇治会長による講演会が文協ビルで行われる。堤事務局長は「サンパウロの方にもぜひ八十周年のことを知ってほしいとの願いから」と説明する。
八十周年の記念式典は、九月十六日のトメアスーを皮切りに、十八日にベレン、二十日にマナウスで順次開催される。式典にあわせ、ベレンでは九月十六~十八日に恒例の「アマゾニア祭り」を開催。今回の訪日で「島唄」で有名な音楽家・宮沢和史さんにも直接会うことができ、九月の式典に招待したところ、「彼自身が来たいという強い意志を感じた」と堤事務局長は振り返る。
「百周年の影に隠れてしまっているような八十周年ですが、これから派手に盛り上げますよ」とぶち上げる。昨年三〇%増しの〇九年予算九十九万レアルを組んでおり、「レアル銀行もすでに申し出てくれた。他にも志ある方の協力をお待ちしています」と資金面での支援を呼びかけた。
なお総会では、昨年度の行事・会計報告が行われ、総収入七十五万五千レアル、総支出七十万レアル、繰越金四万五千レアルだった。傘下には約二十日系団体あるが、カーニバルと重なったため出席が少なかった。
さらに役員改選も行われ、生田会長代行が会長に正式に選任され、八十周年実行委員長と兼任することになった。
生田会長は、「不肖私が選ばれ、これからの二年間、北伯日系社会の舵取り役としてその重責を担うこととなりました。世代交代の進む当地日系社会ですが、その日系社会の発展と統合、地域社会との融和を目指して努力していきたいと思います」と挨拶した。
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選任された新役員は次の通り(カッコ内は補欠理事)。任期は二年間。▼会長=生田勇治▼第一副会長=海谷英雄(長島ジュリア)▼第二副会長=須藤忠志(武藤れいこ)▼第一専任理事=須藤忠志(角田エドゥアルド)▼第二専任理事=牧野みどり(堺入こうじ)▼第一会計理事=崎山ジョルジ▼第二会計理事=吉川ファビオ▼理事=池田オズヴァルド、丸岡レオナルド、中山スナオ▼監事監査=小野重善(日高シロウ)、草刈誠(大橋エルネスト)、有馬エドゥアルド(長瀬よしひで)