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ニッケイ新聞 2009年3月3日付け

 長崎県人会の元会計理事による不祥事。法的措置に訴えることは避けたかったようだが、このような悪質なケースでは仕方ないだろう。ただ、三カ月は今井千兼子前会計理事と交渉を続けるという条件が付いたことに「猶予を与えたら、名義を変更されて差し押さえが出来なくなる」との声も。結果的に、〃火中の栗〃を拾う形で、中野恵市前会長の尻拭いをさせられることになったとはいえ、野口会長の煮え切らない態度に不満を示す会員もちらほら。
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 長崎県人会は書類上、中野前会長が現会長。ややこしいようだが、民法に則った新定款の登録を中野前会長が怠ったため、〇八年二月の改選が法的に認められない状態が続いているからだ。そのため、今回の会計問題に関する調査でも、中野会長のサインや同行が必要となり、足枷を嵌められた格好。野口〃現〃会長の登録が進められているが、書類に署名が必要な相談役は総会を欠席。昨年十二月の臨時総会で司会を務めただけに十分に状況を認識しているのだろうが…。ともかく、二年間の失政の亡霊はまだまだ祟りそうだ。
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 下元健吉の親戚、雅夫さんが弊紙連載への感想と共に、追伸として以下の文章を寄せた。「昭和三十四年頃、高知市塚の原から岡林慎一さん(71歳)のご家族が神戸港から移民されました。もし、お会いする機会がございましたら、よろしくお伝えくださいますようお願いします」とのこと。これを機会に、コチア関係者の絆が日本の下元家とも強まることを期待したい。