雇用情勢=ブラジルは外国よりマシ=世界平均より恵まれている
ニッケイ新聞 2009年3月5日付け
グラント・ソントン調査会社は三日、世界三十六カ国の七千二百社で雇用事情を調査したところ、ブラジルの労働事情は良いとはいえないが外国のそれに比して、まだ恵まれていると発表したことを四日付けエスタード紙が報じた。
七千二百社のうち百五十社は、ブラジルの企業だ。そのブラジル人経営者の六一%は〇九年にインフレの目減り分を調整と答え、一二%は調整が無理といった。減俸を口にしたのは、僅か二%のみであった。
それでもインフレ・プラス何がしかの調整を考えているブラジル人経営者が、二〇%いた。世界の七千二百社では、インフレ・プラスは一〇%。インフレの目減り分を調整は五四%。二一%は昇給なし。三%は減俸。
ブラジルでは定期昇給を定めた労働法があるので、経営者も心得ているのが幸いだ。昇給できる状態にない企業は、労働組合と他の方法で折り合う必要がある。
調査ではブラジルの雇用事情は、昨年の見通しより好転の可能性があると見ている。ブラジル企業の三六%は増員計画があると答え、四七%が現状維持、一六%が一部整理。平均で二〇%の雇用創出見込みだ。
この雇用計画は、前回調査の七一%増員からみると悲観的。世界の雇用計画は、マイナス四%。最も消極的なのはアジア諸国で、二九%が調整なし。台湾は七二%が昇給拒否。アジア諸国は、平均で四四%が現状維持。二四%が人員整理。
〇八年度世界平均の雇用創出は、〇・五%。〇七年は四%であった。米国やカナダ、メキシコなどのNAFTAは、〇九年に失業がさらに九%増える見込み。EU諸国は一二%の失業見込みで情勢は、さらに暗い。
世界不況のために、失業はいまや慢性病となっている。〇九年の就職は困難とみて、誰もが独自に生きる道を探している。