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リオ市=命軽んじる電撃強盗団=被害者崖から突き落とす=本人達もリンチ後に逮捕
ニッケイ新聞 2009年3月6日付け
リオ市南部のレストランを出た直後のカップルが三日夜、電撃強盗団に崖から突き落とされるという事件が起きた。
五日伯字紙によると、企業家で弁護士のマルセロ・ヴィアナさんと恋人のパウラ・G・バレットさんにジープで近づき、銃器で脅した四人組は、車や金品では満足せず、住所を質問。置去りにしてくれることを期待して「イパネマ」と答えたマルセロさんは、自宅まで行くと言われ「バーラ」と訂正したところ、銃で殴られ、「死にたいのか」と罵声を浴びた。
その後、車に押し込まれた二人は、運転する間も暴行や脅しを受けながらニーマイヤー大通りを走ること約四〇分。車から降ろされ、海に向かってガードレールに座れと命じられた二人は、解放かと喜んだのも束の間、ガードレールに足をかけたところで後ろから突き落とされたという。
現場は岩だらけの崖。命には別状がなかったが、パウラさんは五メートル、マルセロさんも一二メートル転落。暗闇で突き落とされた恐怖は強烈に脳裏に焼きついた。
その後、道路に這い上がったパウラさんがパトカーを止めて救助されたが、現場に引き返した犯人はブジーナで挨拶までして走り去ったという。
車が見つかったファヴェーラ・ロッシーニャで捜査を開始した警察は匿名の通報で、四日夜、負傷した犯人四人を逮捕。警察介入を嫌う密売組織がリンチ後に通報したと見られている。
電撃強盗は少ないリオだが、いつでも、どこでも、誰にでも起こりそうな事件で、被害者はトラウマで外にも出られないという。気が向けば命を奪うこともいとわない凶行に、強盗には無抵抗で、との忠告も空しく響く。