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IBGE=金融危機で臨時雇いに=不本意就労80万人に増加
ニッケイ新聞 2009年3月10日付け
IBGE(ブラジル地理統計院)は七日、二〇〇八年十月から今年一月までに金融危機の影響から六大都市で八万八千人が臨時雇いを余儀なくされたと発表したことを八日付けフォーリャ紙が報じた。これで不本意就労につく者は、全国で七十万九千人となった。
臨時雇いとは希望する十分な労働時間を与えられず、中途半端な薄給に甘んじる職務。金融危機のためとはいえ、何の保証もないアルバイトやパートタイマー、企業の援護射撃がない外交員などがそれ。
消費者金融業界は、金融危機のあおりで殆どが閉店。失職したガブリエラさんは、歩合給だけの新聞配りで月三百レアルを得る。もっと働きたいが口がないという人は十二月以降、激増した。LCAハローワークでは、このクラスの就労者増加が一月からはより顕著になってきたという。
過去には〇三年の不況時に同じ現象が起き、百万人が臨時雇いの憂き目にあった。臨時雇いの増加は、政府発表とは関係なく雇用の質低下と不況が原因だとLCAは見ている。