ニッケイ新聞 2009年3月12日付け
サンパウロ州トレメンベー刑務所に九十八日間収監されていた裏金疑惑の主犯マルコス・ヴァレリオ被告が一月十四日に人身保護令を適用された経緯を、十日付けオージ・エン・ジア(ベロ・オリゾンテ市の地方紙)が報じた。
同被告は連日、所内で服役者らによって殴打され、PCC(首都第一コマンド)の助けで救出されたと暴露。PCCの助けがなければ撲殺されていたが、最高裁のメンデス長官の人身保護令適用承認により、無事生きて仮釈放されたという。
所内では切り傷や骨折、前歯の喪失、精神障害などで健康を害し、療養生活を送っている。裏金疑惑はやっと捜査が終わり、これから裁判所の審理に入る。これまでの供述書作成は容疑者不在のまま行われ、裁判手続きの不当性を弁護士が抗議した。