ニッケイ新聞 2009年3月13日付け
サンパウロ日伯援護協会「イペランジャ老人ホーム」(根塚弘ホーム長)主催の第十五回『ダリア祭り』が八日午前十時から、スザノ市の同ホームで盛大に行われた。同市の文化局長も足を運び、各地域から過去最高の千人以上の来場者で賑わった。
五十種類、数千本のダリアが来場者を迎え、老若男女の目を楽しませた。丸々とした大きな花弁が特徴のダリアは、大きいものでは大人の顔ほどだったという。鮮やかに咲き誇り、「とてもキレイだった」と、川守田一省援協広報渉外室長は話す。
花だけでなく、今年から新たに始まった、ホーム内の二アルケールの農園で採れた無農薬野菜を使った加工食品の販売や食べ物の屋台も大好評。
ラッキョウやショウガ、ミョウガ、花ウメなどの酢漬けをプリマベーラコーラスのメンバーやスザノ文協婦人部ら地元ボランティアが手作りし、すべて完売だったそうだ。
催しでは、平田ジョーさんのコンサート、太鼓、藤間流芳寿門下生による日本舞踊、剣道のデモンストレーションなど、人で溢れ返った会場は賑やかに盛り上がった。またバザー、ダリアの球根販売なども行われた。
会場には、援協が建設している福祉センターへの募金箱を設置。多くの人からの協力と共に温かい言葉を贈られたといい、「本当にありがたいです」と川守田さんは感謝を表していた。
過去最高の来場者数だったという今回は、援協が手配したバス五台も早々に予約満員となり、またカッポン・ボニートなど地方からバス四台で参加するなど、団体での参加も増えてきたようだ。
純益金は全額同ホームの運営費に充てられる。