ニッケイ新聞 2009年3月14日付け
コーロル上議(PTB=ブラジル労働党)は大統領府を追われて十六年目の十二日、上院基幹委員長に就任と十三日付けエスタード紙が報じた。一九九〇年から一九九二年まで在任した大統領の任から見ると閑職だが、ただの一上議に留まらないと声明を発表した。
同上議は政府機関の大目付として、九〇年代に流行語となった「マラジャース(汚職で太った金満家)の狩人」として復帰宣言を行った。これは野党の猫が魚の見張りをすると皮肉ったことに応酬したもの。
コーロル上議は、PAC(経済活性化計画)事業の監督官として国民の味方になると表明。早速、自動車のIPI(工業税)減税は生産州だけを潤し、消費州には何ら恩恵がない不公平な政策であると非難した。
また地方自治体の債務不履行問題を解決しないで、簡易住宅の建設計画は画餅に過ぎないと批判した。さらに監督官庁の長官人選は、口頭試問だけでなく善良な納税者であることを証明すべきだと強調した。