ニッケイ新聞 2009年3月14日付け
パラグアイ国イグアス農業協同組合の組合長を務めた久保田洋史(くぼた・ひろふみ)さんが十三日午前二時四十分ごろ、肺炎のため入院先のシウダー・デル・エステ市サナトリオ・セントラル病院で死去した。病気療養中だった。享年六十四歳。
熊本県出身。東京農業大学拓植学科(現国際農業開発学科)を卒業後、一九七二年にパラグアイへ移住、イグアス移住地に入植した。拓殖学科初代学科長杉野忠夫氏の名を冠した杉野農場の建設に携わり、その後も同地で大豆、とうもろこしなどの栽培に従事した。
九五~九七年、〇〇~〇一年にイグアス農業協同組合の組合長を務め、移住地の発展に貢献した。九六年から〇二年までパラグアイ日系農協中央会会長。二〇〇六年の日本人パラグアイ移住七十周年祭典で移住功労賞を受けている。
十三日夜に通夜、十四日午前十時からイグアス日本人会サロンで告別式が営まれ、同日イグアス日本人墓地に埋葬される。