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エル・サルバドル=また左翼政権誕生=チャベス色に染まる中南米

ニッケイ新聞 2009年3月18日付け

 中南米のエル・サルバドルの大統領選挙は、元解放前線(FMLN)ゲリラのマウリシオ・フネス候補の当選で左翼政権がもう一つ誕生、チャベス圏が広がったと十七日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
 エル・サルバドルは八〇年代、内戦に明け暮れ、ロメロ司教の殺害で世界を震撼させた。フネス大統領の念願は、二十年目でようやく叶った。同大統領は、ブラジル人のワンダ・ピナット氏(PT党員)と結婚。
 チャベス大統領に共鳴する国は、ボリビアとエクアドル、ニカラグア、パラグアイ、ペルーなど、うち三カ国はボリバル革命の心酔者。友好国はブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、キューバなど。
 しかし、ブラジル上院はベネズエラのメルコスル加盟を拒絶している。理由は同国が、民主国家ではないからだ。