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PT=左翼から現実路線へ=PMDB連立で恥も外聞も

ニッケイ新聞 2009年3月19日付け

 PT(労働者党)は創立二十九周年を迎えるが、度重なる軌道修正を繰り返し、本来の左翼政権から大きく外れた現実路線へ舵を取りつつあると十八日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
 上下両院議長をPMDB(民主運動党)に取られ、上院基幹委員長をコーロル上議に奪われたことで、PTは煮え湯を飲むことも折込済みだ。サルネイ上議とコーロル上議はかつての政敵であったが、PT陣営に抱き込むため、党規を革新系から保守系へ替えた。
 与党はロウセフ官房長官を二〇一〇年の大統領選でPT候補に据えるため、PMDBの支援取り付けに恥も外聞もない。官房長官はPTの生え抜きでないため、ルーラ大統領の象徴的名代とはいえないからだ。
 次回大統領選のライバルと見られるPSDB(社会民主党)には、ミナス州のネーベス知事とサンパウロ州のセーラ知事という有力な切り札がある。これに対抗するには、与党候補は強力な連立与党の地盤が必要のようだ。
 そのため、「PMDBに過分な土産を送り、子分が親分をあしらう破目になった」と元労組理事長のヴィセンチニョ下議に皮肉られた。同氏は「もしも二〇一〇年に勝てるなら、恥を忍んでも報われる」とも述懐した。
 一方、ラウル・ポンティ(PMDB)前ポルト・アレグレ市長は、PTとの連立は連邦議会だけの話で、州議会は関係ないと宣言した。南リオ・グランデ州とサンタカタリーナ州のPMDBはPTを目の仇とし、連立を組むのはPCdoB(ブラジル共産党)とPDT(民主労働党)、PSB(社会党)であり、ロウセフ官房長官を支援しないことを明らかにした。
 PT南リオ・グランデ支部は、節を曲げてまで大統領選のための連立は組まないといっている。PTは議長席を失ったものの、議会対策で最も訓練された党であることを自負している。

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