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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年3月19日付け

 サンパウロ州立病院の一つが、〇八年の合法的な中絶四七件中四〇%は一八歳以下の女児が強姦されて妊娠したもので、加害者の九〇%は、父親、おじ、家族と交流のある友人などの身近な人と発表。
 全国では、一〇~一四歳女児の中絶が〇七~〇八年に一二二%も増加。他の年齢層では五八・二%の増加というから、年少女児の犠牲がいかに増えているかも判る。
 女児達への性的暴行は一年以上が六〇%(五年以上一二%)。継続した暴行被害者の一六%が妊娠という数字も近親者の暴行が多いことを反映。
 一皿の食物と交換の例も多く、保護者が加害者と化し、弱者を苛む行為が、愛と安らぎの場であるはずの家庭内で繰り返されていると考えるとおぞましくもある。
 一一歳女児が父親の子出産やオーストリアの娘軟禁者裁判を含め、母また女性として心痛む報道も続いている。 (み)