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先住民保護区=南麻州が次の舞台=生産者と一触即発で対峙

ニッケイ新聞 2009年3月24日付け

 ロライマ州のラポウザ・セーラ・ド・ソール先住民保護区の画定が決まったことで、南マット・グロッソ州の先住民が農業生産者に新たな係争を挑んでいるとFUNAI(先住民保護局)が二十一日、明らかにしたことを二十二日付けエスタード紙が報じた。
 同地域が先住民保護区の新たな火種として、注目を引き始めた。同州ドウラドス市の生産者は十六日、万一に備えて農場を守る対策会議を召集した。最高裁が保護区画定の判決を下すとも、立ち退くことはないという。
 同地には、先住民グアラニー系のニャンデーヴァ族とカイウアー族四万人が居住する。現在は僻地に押しやられ、孤立した生活を送っている。先住民は一九二〇年代、開拓者に土地を追われ、政府から何ら保護を受けなかったと訴えた。