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福祉センターへ寄付続く=南青協、林プロポリスから

ニッケイ新聞 2009年3月25日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)が募金活動をしている福祉センター建設に、新たに寄付が届いた。二十日に林プロポリス(林新三社長)から三千レアル、二十三日に南米産業開発青年隊協会から五千レアルが、温かい声援と一緒に援協事務局に届けられた。
 二十三日に行われた南青協の贈呈式には、盆子原国彦会長、早川量道副会長、長田誉歳会計が出席。森口会長、菊地義治副会長が出迎えた。
 菊地副会長が開発青年隊OB(五期)だったことがきっかけで、十四日の月例会で寄付が決定。盆子原会長は「我われも近々お世話になるだろうし」と笑いながら、「すでに援協の巡回診療などでアマゾンやマット・グロッソの仲間はお世話になっている」と感謝を述べ森口会長に手渡した。
 また早川副会長は、一九六二年に青年隊として渡伯した後、第二代援協会長だった中沢源一郎氏に一年ほど世話になったことがあるという。
 「当時中沢さんから『援協は部屋に机と電話一台しかなかったところから始めたんだ』と聞いたことがある」と懐かしそうに振り返り、「今ではこんなに立派。これからも日系の中心団体として頑張ってほしい」とエールを送った。
 二十日に寄付をした林新三・林プロポリス社長の夫人、衣子さんは後日ニッケイ新聞の電話取材に対して、「いざという時、日本語が通じて安心できるし、これから私たち年寄りの役に立ってほしい」と期待を語ると同時に、センターへの寄付は「ブラジル社会への感謝を形にするいい機会だと思った」と話していた。