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ニッケイ新聞 2009年3月25日付け

 コロニア最高齢の二世と見られていた具志堅カルメさんが二十一日に亡くなった。笠戸丸着伯の翌年に生まれたカルメさん。両親が死去したのが幼いころだったこともあり、何年に亡くなったのかは分かっていなかった。赤嶺礎乃子さんの調査によってそれらの情報が分かり、移民百周年の昨年、はじめて両親と叔父の法事をすることができたという。赤嶺さんによれば、カルメさんはその時「思い残すことはない」と喜んでいたそうだ。
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 ふるさと巡りの昼食時、南麻州カンポ・グランデから遠路参加している名嘉正良さんの前に座った。最初の入植地は大変な僻地で、土地も痩せており、数年で全員が退去したことで有名なカッペンだ。「別に苦労したとか思わなかったね。沖縄で戦争も体験してきたし」という言葉が逆にずしんと響く。「目に見えんぐらい小さいボハシュード(ぶよ)がいてね、寝ている間に顔とか刺されて、起きたら人相変わってるなんてこともあったね。昼間重労働しているから、ドロのように寝ていて刺されても気付かないですよ」。何気ない昼食時にこんな入植話が聞けるのは、まさにこの旅行の醍醐味か。
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 日本経済新聞によれば、サッポロビールとペトロブラスが共同でサトウキビの搾りかすなど農産物の残渣から水素燃料を生産する実証実験を始める。水素は燃焼する際に二酸化炭素を出さず、家庭や自動車の燃料電池向けの燃料になる。ペトロブラスはサッポロから技術を導入してサンパウロ郊外に試験設備を建設、十月から生産を始める計画だという。エタノールに続く、日伯融合のバイオ燃料の商用化に期待だ。