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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年3月25日付け

 去る日曜日に行なわれた斉藤悟琉舞道場の公演「絆」を訪れた。三回目の発表会にして千数百人が詰めかける人気。どこで情報を得たのか非日系の来場者も多く、知名度の高さを伺わせた。
 県費留学生として沖縄で琉球舞踊を学び、帰国後に現在の道場を開いた斉藤代表。現在の門下生は二十四人、県系二世、三世の踊り手も多い。
 二十二歳で計三時間半の舞台演出を手がけたことにも驚くが、子弟たちが中心となって父母、祖父母の故郷の歴史を描く舞台を作り上げたことが印象的だった。
 若い世代を中心としたもう一つの芸能グループ「琉球國祭り太鼓」は来月、アニェンビー国際会議場で十周年記念公演を行なうという。
 移民一世が始めた芸能、それを次世代が引継ぎ、発展させてきた。そして今、県人・県系社会の外にまで広がろうとしている。    (ま)