ニッケイ新聞 2009年3月27日付け
アチバイア市の「中沢スポーツ教育センター」(中沢宏一代表)がこのほど、サンパウロ州イツー市のサッカー・アカデミー「サッカー・スタース(Soccer Stars)」と提携し、「中沢サッカー・スタース(Nakazawa Soccer Stars)」として新たな活動を始める。
一九九二年に設立、日本はじめ中国、韓国などからサッカー留学生などを受け入れてきた同センター。
広さ七アルケールの敷地にはサッカーコート二面と小コート三面があり、宿泊施設には百五十人の宿泊が可能。例年夏休みには四十人ほどの短期留学生を受け入れている。選手育成でも、これまで十五人の選手を欧州に送り出しているという。
今後はサッカー・スタースからジルベルト・レモス・アタラさん(43)をコーチに迎え、十三~十九歳の若者を対象にプロ選手の育成を行なうほか、留学・研修生受け入れ、関連イベントなどを実施。選手向けに英語や日本語の授業も行なうという。ジルベルトさんは、技術の向上だけでなく、「選手たちの人間形成が重要」と話す。
この日中沢代表らと来社した山口アントニオ浩さん(43、二世)は、札幌で青少年や女子、フットサルなどの指導にあたる一方で、〇五年から同センターでサッカーを通じた国際交流を行なっている。今年は八人が訪れ、三月末まで練習などに励む予定。
センターでは平日の昼間は選手たちが練習。土曜日は地域の青少年が練習しており、その時間帯にテストの参加も受け付けている。七月には十六チームが参加する日系少年サッカー大会を開催する予定だ。
さらに中沢代表は、「日本から帰国したブラジル人子弟の受け入れも進めたい」と述べ、「サッカーを好きな人がいたら気軽に受けてほしい」と呼びかけた。
問合わせは電話11・7149・5248(レアンドロ)まで。