ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

サンパウロ市保健局でも不正取引=6・50R$の薬に71R$払う=どこへ消える庶民の血税

ニッケイ新聞 2009年3月31日付け

 サンパウロ市の給食で三人に一本のサウシッシャをあてがうといったカルテルや水増し請求摘発の記憶はまだ新しいが、今回は、同市保健局で、医薬品や手術用品の購入に際し、最高九九四%にも及ぶ水増し請求という、驚愕の事実が報道された。
 三十日付伯字紙によれば、〇三年~〇八年の医薬品などの購入契約一八七件について、サンパウロ市保健局が州検察局や市警の協力を得て行った捜査で、捜査済みの五〇件中、八件に不正が判明した。
 特にひどい水増しは、六・五レアルの抗炎症剤が七一・一〇レアルで取引されたもの。〇七年二月だけで一〇五〇箱を購入しており、一月で六万七八三〇レアルの金が余分に支払われている。
 この薬品は、サンパウロ市内の私立病院でも二三・九〇レアルで購入されており、水増し幅に相当開きがあるようだ。
 また、六〇レアルの品を一四〇レアルで請求など、製薬会社が薬局への卸値より高い金額で売りつけた薬品もあるが、北大河州では、同じ薬品を三九・八〇レアルで購入しているという。
 また、サンパウロ市東部シダーデ・チラデンテスの病院では、手術用機材での三一六%、三〇一%の水増しも判明。しかも、これらの購入機材は品質に問題があり、交換要請もされたが、要請は処理中となっており、即時交換がされなかった事も明らかにされている。
 さらに、同病院では、院内の衣服保管用の棚を必要以上に購入した事になっているなど、保健局を巡る不正取引は、医薬品から院内設備に至るまで、様々な部門で行われていたことも判明した。
 これらの不正取引の背景には、購入物件の数算定や入札方式、提示価格の適・不適の調査、監査体制など、種々の段階での不正の存在が考えられるが、製薬会社と病院や保健局職員などのつながりも含めた全容解明は、残り一三七件の調査を待つ必要がある。
 現時点で、不正取引への関与が明らかになったEmbramed、Biodinamica、Veloxなどの六社は、捜査完結まで、契約差し止めとなった他、保健局は入札や価格調査に、より厳しい基準を設ける事などを確認した。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button