ニッケイ新聞 2009年4月2日付け
チェ・ゲバラの映画のことを調べていて、「人は旅によって出会い、変り、成長する。自分自身と向き合い、世界と出会うために一歩を踏み出せ」との言葉を発見。
学生時代には自転車を改造した原動機付自転車でアルゼンチンの原野を走り、二三歳の時には知人と二人、中古バイクで南米大陸を駆け抜けたというゲバラ自身の遺したメッセージらしい。
旅を通し、現実の世界と道端に生きる人々と出会い、感動し、打ちのめされ、迷いながら成長したゲバラは、やがてフィデル・カストロと出会って、革命家としての道を歩き始める。
旅する機会はなかなか持てない我が身だが、自分を見つめ、人と出会う人生の旅は、思い一つで限りなく広がるはずだ。
革命家には程遠い一市民であっても、日毎、新しい何かを見つけられたら、などと考えてみる自分がいる。 (み)