ニッケイ新聞 2009年4月3日付け
日本の新聞では、外国人だからーということなのだろう、日系人の名前をカタカナで書くが、邦字紙では、伝統的に漢字で書く作法がある。
「自分の名前だけは何とか…」と書ける人もいるが、見たら分かるという人には、数種類書いて選んでもらう。
本人が言うものと名刺が違うので「…どっちにしましょうか」と笑ったこともある。
昨年八月にマリンガ市を訪れた豊橋市長、教育長らが、同地文協日本語学校関係者から、「習字道具がない」と実情を聞き、帰国後に筆や墨、半紙などを寄付。
感謝状や習字に取り組む子供らの写真が豊橋に届いたという記事が中日新聞に載っていた。
習字では、小筆で自分の名前を書く。日本文化に親しむとともに、自分のルーツである名前を日本語でしっかりと身につけてほしいものだ。 (剛)