ニッケイ新聞 2009年4月4日付け
サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は三月二十六日午前、本部で開かれた定例役員会の中で、三月二十五日現在の福祉センター建設に関する会計中間報告を行った。総工費千三百万レアルのうち、七百八十七万三千八百二十四レが支払済み。二百万レを目標に呼びかけている募金は、四十九万二千九百七十六レが集まったことが確認された。
この中間報告は以前、定例役員会で「金の動きをしっかりと報告すべき」との意見が出たことを受けたもの。
現在までに福祉センター建設に対して寄付を行った人は百五十四の個人および団体。数レアルから万単位まで、さまざまな額の支援が集まりつつあるが、現時点では目標金額の四分の一にしか達していない。
援協では今後、引き続き役員が手分けして日系団体・企業やブラジル企業などに協力を求めていくが、セアザ(サンパウロ州食料配給センター)の日本人グループが募金箱設置を提案するなど、各方面で募金活動の輪が広がってきているようだ。
定例役員会中にも、パウロ小林インスチツートから、昨年十月にサンパウロ市で開かれた六本木男性合唱団倶楽部ブラジル公演の収益の一部として八千レが届けられた。その日以降、個人から二万レの寄付も寄せられている。
支払済み総額の内訳は、設計事務所や行政機関へ四十二万九千七百二十一レ、戸田建設会社へ六百六十万四千七百五十七レ、エレベーター装置に四十一万四千レ、空調装置に十三万レ、その他借地料や監督料として二十九万五千三百四十六レとなっている。