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連警盗聴作戦=暗号化で捜査困難に=社内連絡もソフトで闇の中

ニッケイ新聞 2009年4月7日付け

 連警サチアグラハ作戦担当のグランジス検察官は三日、暗号化された電話連絡やペンドライブ (持ち運び用メモリー)が急増し、盗聴が困難になっていると述懐したことを六日付けフォーリャ紙が報じた。
 暗号ソフトが表面化したのは、カマルゴ・コレーアの捜査。ソフトには盗聴遮断やEメールなどのITへの侵入防止技術も施されている。暗号化された連絡を解読するマスター・キーは、まだ開発されていない。
 暗号ソフトの常用は今のところ、エリート階級に限る。犯罪捜査の上に経済力が君臨するようになったら、何をしても立件を免れるようになる。暗号ソフトの販売は違法ではないため、同ソフトの前に捜査の限界を感じると同検察官はいう。
 暗号ソフトの経営者は異口同音に、連警の盗聴捜査が通常化しているため、需要は激増と報告。カマルゴ・コレーアの「砂の城」作戦が発覚してから、需要は倍増。以前は月間販売高が三十本であった。それが今は八十本も注文殺到。
 企業経営者は、絶対秘密が守れる連絡法を求めている。世界のスパコンに同ソフトを装填したなら、秘密は完ぺきという。ソフトを開発した本人の暗証番号でさえ、無効になるそうだ。
 カマルゴ・コレーアでは、管理職間の電話もソフトを通じて連絡をしていた。同社へソフトを提供した企業も、連警から証拠隠蔽の共犯疑惑を持たれている。
 同社の捜査状況をひんぱんに問い合わせる政治家も、連警の疑惑範囲にある。企業経営者は、盗聴ソフトを連警捜査から逃れるためではなく、企業秘密の保管であってプライバシィの侵害に当たると抗議している。
 ブラジルでは、合法目的も違法目的も含めて暗号ソフトの規制がない。捜査官がソフトへ介入することを禁じている国は、国外にも多数ある。

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