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日本でブラジル本を出版=鈴木美也子さん来伯取材

ニッケイ新聞 2009年4月7日付け

 カメラマンの鈴木美也子さんが先月末まで、自著の取材のためブラジルを訪れた。同書「ブラジル×ジャパン(仮題)」は、カーニバルから日系社会、「日本の中のブラジル」などを紹介する内容。百一年目の「移民の日」となる今年六月十八日に「書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)」(福岡、www.kankanbou.com)から出版される予定だ。
 千葉県出身の鈴木さんは、現在、フリーのカメラマンとして日本で活動。来伯取材は〇七、〇八年に続き三回目で、滞在中はリオのカーニバルをはじめ、サンパウロ、ベレン、トメ・アスー、マナウスなども訪れた。
 カーニバルについては、昨年日本移民百周年をテーマにパレードした「ポルト・ダ・ペドラ」も取り上げ、楽器の説明なども加える予定。
 そのほか、サッカーや観光、音楽などにも章を割き、また「人物」として、各地の日系人へのインタビューなども行なっている。
 当初は百周年の昨年に出版する予定だったが、最終的に百一年目の移民の日に。鈴木さんは「取材中は行く先々で日系の人たちが温かく見守ってくれ、助けてくれました」と振り返りながら、「百年前にブラジルへ移住した人たちがいたから、こうして本が出せると思います」と話す。
 三月二十八日に離伯、帰国後は東京を中心に「日本の中のブラジル」について取材を進める予定という。「次はアマゾンをテーマにしたい」と意気込みを語っていた。