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政府サービス=下請けの夜逃げ続出=人件費未払いで政府負担に
ニッケイ新聞 2009年4月14日付け
CGU(連邦予算管理局)は十日、公共サービスを請け負う企業が、従業員の給料や社会保障院引当金などを未払いのまま閉業・夜逃げし、それを肩代わりする政府負担が激増と発表したことを十一日付けフォーリャ紙が報じた。
政府はその結果、労働裁判所から一万件も未払い分決済の訴訟を受けている。提訴しているのは、請け負い企業で働いていた労働者、もしくは労組、労務管理局。この手の請け負い企業は看板だけで、実際は契約書の買収専門。工事は孫請けに放り投げ、企業としての実体はない。
政府は請け負い企業に人件費も含めて契約に順じて、決済している。労裁から決済を要求されると、政府は従業員の給料と厚生福利引当金を二重払いすることになる。
そのようなケースは二〇〇八年、合計で二十八億レアルに上った。手間請け負いは、清掃婦や料理人、ボーイ、食器係り、エレベーター係り、運転手など。下請け企業は、ラランジャ(名義賃貸人)名義になっており、多くはカルテルを結成している。