ニッケイ新聞 2009年4月14日付け
建設中の福祉センターに対する募金活動をしているサンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)のもとに九日、五個人から計四万五千レアルもの大口寄付が寄せられた。
今回寄付をしたのは、コチア青年の安武加寿之さん(二万五千レ)、リベルダーデにある某日本食料理店のオーナー(一万レ)、池田温雄パウロさん(五千レ)、農機具製造販売会社社長の南忠孝さん(三千レ)、美容チェーン店SOHO創業者の飯島秀昭さん(二千レ)。
安武さんは今までにもコチア青年連絡協議会主催の慈善ゴルフ大会をスポーツ部長として支え、援協などへの寄付活動に貢献。安武さんから厚意を受け取った援協の永山八郎理事によれば、「頑張ってくれと言って控えめに渡してくれた」という。
飯島さんと南さんが同じ盛和塾の塾生であることから、永山理事が代理で三人からの寄付を事務局に届け、「コロニアの大事な存在としてこれからも頑張っていきたい」と話していた。
長年の援協会員である池田さん(72、サンパウロ市在住)は、「わずかな金額だけど、私には貴重なお金。せめてできる貧者の一灯ですわ」と話し、頑張ってくださいと激励の言葉とともに森口会長に寄付を手渡した。
福祉センター建設には先月、ヤンマー・ド・ブラジルの後藤隆元社長から、「コロニアの方々に感謝のつもりで援協に寄付したい」と五万レもの寄付が届いたばかり。後藤さんは、今年一月に旧神戸移住センター改修に五百万円寄付した篤志家だ。
援協福祉部が今月四日に青葉福祉祭りの食堂を担当した際にも、個人から募金が集まった。九日現在までの募金総額は五十七万三千八百九十一レとなり、百八十人余りからの厚意が届いている。