ニッケイ新聞 2009年4月15日付け
ルーラ大統領は十三日、「親しまれ活動し能力ある政治」と銘打って、サルネイ上院議長とテメル下院議長、メンデス最高裁長官を招き、三権の長による新協定2を締結と十四日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
協定の目的は、議会や最高裁で、現実に沿わず不具合を生じた法令の改正が数カ月の長期にわたることを回避するためらしい。これまで三権の間で度々、不協和音を奏でたことをルーラ大統領は皮肉った。「政治の場は修道院ではないし、聖人も尼僧もいない」と。
ブラジルは改革が一向に進まないことで、世界から批判されている。特に、税制改革や制度改革は、一年半も棚さらしになっている。医者と裁判官は、好調な時には不要だとして発奮を要請。
この種の協定は、サルネイ上院議長が前回同議長を務めたときに第一回目が結ばれた。今度が二回目で、ルーラ大統領は挨拶の中で「三回目が締結されるなら、三人とも政界を引退した後に」と最後の機会であることを強調した。