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FTAA=プエブラ本部を閉鎖=墨政府が経費難を理由に
ニッケイ新聞 2009年4月16日付け
メキシコ政府は十四日、プエブラ市に二〇〇四年開設したFTAA(米州自由貿易圏)本部事務所を閉鎖すると発表したことを十五日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。同構想は一九九四年、米州三十四カ国の承認を得て米国マイアミ市で発足した。
プエブラ市はFTAA商業の中心地となるため、シカゴやパナマ、サンファンと競って選ばれた都市。メキシコ政府は六年間、高給を払って職員を常駐させた。
しかし、構想は二〇〇三年、ブラジルが同構想に米政府の農業補助金制度廃止を市場開放の条件とすることを強要して決裂した。ブッシュ前大統領の二〇〇五年、FTAA構想は無期限の討議課題として凍結された。