ニッケイ新聞 2009年4月16日付け
【共同】経済的な理由からブラジル人学校に通えなくなった子どもを支援するため、文部科学省の国際教育交流政策懇談会は十五日、子どもを一時的に受け入れ、日本語などを学べる場を提供する「虹の架け橋教室」(仮称)を設けるよう、塩谷立文科相に緊急提言した。
塩谷文科相は「日本語教育と生活支援の充実は重要。補正予算に取り入れ、できる限りの対応をしたい」と述べた。
提言は、群馬や静岡、愛知、岐阜各県などの外国人が多く住む地域に今後三年間、教室を設けるように求めている。
義務教育段階の子どもを対象に原則半年間、日本語指導のほか、ポルトガル語での教科指導なども実施。公立学校への転入を円滑にするほか、景気回復後にブラジル人学校へ復帰できるようになるまでの間、子どもが教育を受ける機会を失わないようにする。