ニッケイ新聞 2009年4月16日付け
文協選挙のシャッパが出揃った。監査役会のシャッパは「統合と進歩」のみ。シャッパ・ウニコとなるため、承認されるものと見られる。「チェンジ文協」が監査役シャッパを提出しなかった理由を小川彰夫会長候補は、「誰に見てもらってもいい運営を目指します」と自信。
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盛り上がる文協選挙だが、今ひとつ両陣営のマニフェストや運営に対する姿勢が見えてこない。そこで、本紙はサンパウロ新聞と共催し、討論会『文協の将来を考える』を二十二日午後八時から、文協ビル貴賓室で開催する。テーマは、「七年目を迎える文協改革をどう評価するか」「文協の問題は何か」「その問題を解決する具体的方法とは」の三つ。参加者からの質疑応答の時間も設ける。日系コロニアの舵取り役を見極める機会をお見逃しなく。
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日本政府による日系人の母国帰国支援が今月から始まったのを受け、各地で説明会が始まっている。浜松市では四百人集まるなど関心は高いが、帰国後日系人の在留資格で再入国ができない条件がつけられていることもあり、現時点では支給を申請する人はそれほどいないようだ。十日時点の報道を見ると、浜松で申請したのは二組、山梨県甲府市では相談は多いが、申請はゼロだという。自動車関連などで多くのブラジル人が職を失った広島県海田町でも今月二十四日、説明会が開かれる。こちらはどうだろうか。