広島県=ブラジル帰国後に備え=児童対象にポ語授業

ニッケイ新聞 2009年4月17日付け

 【中国新聞】広島県海田町の海田東小は、ブラジル人児童を対象にポルトガル語の授業を始めた。景気悪化で失業した保護者と一緒に帰国する児童が増えているため。日本で育った子どもが帰国後の暮らしで困らないよう、読み書きや会話を指導する。
 同小が設ける外国人児童向けの日本語学級「アミーゴ教室」に通うブラジル人の四―六年生三人を対象に授業を開いている。
 アミーゴ教室の日本語講師で、ポルトガル語に堪能な川西進さん(39)が指導を担当。週三回、ブラジルの低学年用教科書を使い、単語の読み書きや発音、日常会話などを教えている。
 同小は今後、帰国者がさらに増えるとみており、ポルトガル語を話せる講師を確保した上で、対象児童数と学習時間を拡大する考えでいる。