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交流年・百周年=兵庫県実行委が解散総会=「この感激を次の世代に」

ニッケイ新聞 2009年4月21日付け

 日伯交流年兵庫県実行委員会(委員長=西村正日伯協会理事長)は三月十一日、同委員会の解散総会と幹事会を神戸市のクリスタルタワーで開いた。西村委員長、上島達司副委員長はじめ各委員、幹事、団体関係者など三十三人が出席した。
 西村委員長は百周年・交流年を祝った昨年に行なった各種行事を総括して、「国内、国外とも皆様のご協力をいただいて歴史に残る、立派な成果をあげることができた。大きなイベント続きだったが、四月二十八日に皇太子殿下をお招きして各種事業を無事に遂行できたことをうれしく思っている。六月のブラジル式典にも殿下が出席され、兵庫県知事を筆頭に兵庫県民交流団も参加して貴重な体験をしました」とあいさつ。今後も友好親善を深め「この感激を次の世代に引き継いでほしい」と話した。
 続いて兵庫県の多木和重国際局長もあいさつし、「百年に一度のすばらしい、多彩な催しばかりだった。次の百年へ新たなステップにしたい」と述べた。
 兵庫県実行委では昨年、皇太子殿下ご臨席のもとで開かれた記念式典、レセプションをはじめ、「友情の灯」採火式、神戸の水送り出しなど、百年前に笠戸丸が出港した四月二十八日を中心に様々な記念事業を実施した。
 これらの事業報告のほか、総会では決算報告も行なわれた。収入は日伯協会と国際交流協会による寄付金、兵庫県、神戸市の負担金を原資として式典ほか各種記念行事の費用がまかなわれ、収支ゼロで完結したことが報告された。
 総会後は会場を移してパーティーが開かれ、出席者は思い思いに百周年を振り返り、懇談した。 (日伯協会発行「ブラジル」より)