ニッケイ新聞 2009年4月24日付け
ブラジル広島県人会(大西博巳会長)とブラジル日系協会(京野吉男会長)が共催する講演会が五月十五日午後七時から、サンパウロ市の同県人会館(Rua Tamandare,800, Liberdade)で行われる。
第一回となる今回は、砂糖エタノール生産で世界一企業のコザン社、水谷イサム・ペドロ副社長(二世)が「世界の砂糖、エタノール、エネルギー業界に躍進するブラジルとコザン」について講演する。ポ語のみで、入場無料。
水谷さんの父マモルさんは愛知県出身、母テルコさんは広島県出身。USP工科を卒業後、一九九〇年から財務担当理事、〇一年から財務や輸出戦略担当の専務理事、〇六年から運営審議会のメンバー兼副社長となった。
コザン社は十七カ所の生産拠点、二カ所の蒸留所を持ち、年間四千万トンの処理能力がある。生産最盛期には三万人を雇用する。日米を始め、インド、ロシアなど世界五十一カ国に輸出する。
コーディネートをする同県人会理事の平崎靖之さんは「あちこちに立派な日系人がいる。たくさんの方に聞いてもらい、彼らが活躍していることを知ってほしい。これからもこのような場をどんどん設けたい」との抱負を述べた。