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米キューバ関係=非公式接触を開始=一朝一夕にいかない両国

ニッケイ新聞 2009年4月29日付け

 米政府は二十七日、キューバ代表と共通の案件についての非公式対話をワシントンで始めたことを明らかにしたと二十八日付けエスタード紙が報じた。両国の接触は、ロバート・ウッド米報道官の発表で確認された。
 米キューバ関係の打開は、米国と中南米合流の前提条件としたルーラ大統領の要求が、受け入れられたものと見られる。初回の接触は四月十三日。二回目が二十七日。米側出席者は、西半球担当のトマス・シャノン特別補佐官とジョルジェ・ボラニョス米キューバ問題代表。
 二十七日の議題は、米政府による旅行と送金の制限廃止に対するキューバ政府の譲歩であった。会談結果と次回接触については一切報告がなく、月並みの対話であったとキューバの誠意不足を疑う報告を行なった。
 二週間前の中南米首脳会議でオバマ大統領は「米の好意はキューバに届かなかった。また米キューバ関係は、一朝一夕に進展しない。それはキューバ国民に自由がないからだ」と述べた。
 二十七日付けニューヨーク・タイムスは、次回の非公式接触の議題には移民と麻薬取引、地域の安全保障などが上がっているという。その他に米大統領は、両国の文化交流と人材交流のチャンネル設置を提案した。
 具体的には、政府高官の相互訪問が行なわれ、両国の扉を開く。これまでキューバと長い対話が行なわれたが、効果がなかった。いつも話が堂々巡りをして、政治犯の釈放と報道管制の廃止で中途半端に終わる。
 中南米首脳や米国議会から、四十七年間続いたキューバ経済制裁廃止への圧力を受けているオバマ大統領は、米キューバ間の通商関係再開は独裁制によらない制度のもとで、という条件をつけている。
 米大統領による提案を、評価はするが足りないとしていたフィデル・カストロ前首相は、最終的には米大統領がキューバを誤解しているという。米大統領にとってキューバ政府のいっていることは、不鮮明なのが交渉の障害だとキューバ専門家が見ている。

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